人・物・文化の流れをつくるトンネル |
きべとんねる

小倉南区、田川郡 |
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所在地・完成年等 |
施設の形式・諸元 |
●所在地:北九州市小倉南区と田川郡の峠
JR日田彦山線
●完成年:1915年(大正4年)
●設計者:不明
●施工者:不明
●管理者:JR九州
●文化財指定等: |
●延長:1,444m
●形式:煉瓦トンネル
(石ポータル、複線断面(呼野方のみ) |

小倉南区呼野方ポータル
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遺産の説明(社会的背景・歴史的・文化的価値など) |
金辺(きべ)鉄道は、現在の北九州市と大分県日田市を結ぶ日田彦山線(城野~夜明)の北部分を私鉄として建設された鉄道軌道です。金辺鉄道開通のための最大の難工事が、1897年(明治30年)に着工された、この金辺トンネルでした。
当時、香春町までは複線として計画されていましたので、当然、トンネルや鉄橋の橋脚はあらかじめ複線サイズで建設され、金辺トンネルも複線サイズとして掘削が開始されました。全長1444メートルの金辺トンネルは、着工時における複線のトンネルとしては、わが国最長を誇ったものでした。しかし、予想以上の難工事の連続と資金難が重なり、金辺鉄道は1900年(明治33年)に経営破たんしてしまい、トンネル工事も中断してしまいます。
その後を引き継いだのが小倉鉄道で、放置されていたトンネルの工事を1912年(大正元年)に再開しました。しかし、1913年(大正2年)には、トンネル内の落盤事故で死者1名、行方不明5名の惨事を招くこととなりましたが、1915年(大正4年)に単線で開業となりました。
現在は、JR九州日田彦山線として活躍しています。複線用の大きなトンネルに単線のレールが走る現在の姿は、この鉄道の歴史の一端が分かる土木施設です。(参考・引用:読売新聞 特集「桃坂豊のガタンごとん」複線用の大トンネル) |
交通アクセス |
九州自動車道 小倉南ICより一般国道322号
車で約20分
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※当情報は位置情報のみです。施設へのアクセスが危険な箇所もありますので安全性を確認して下さい。 |