一般社団法人 九州地域づくり協会
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製鉄発祥地を支えるダム
かわちえんてい・べんしつ
河内堰堤・弁室                                  北九州市八幡東区
堰堤

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所在地・完成年等 施設の形式・諸元
●所在地:福岡県北九州市八幡東区 河内
       二級河川板櫃川
●完成年:1927年(昭和2年)
●設計者:官営製鐵所(現、新日本製鐵 八幡製鐵所)技師 沼田尚徳、中島鋭治
●施工者:官営製鐵所(現、新日本製鐵 八幡製鐵所)
●管理者:新日本製鐵 八幡製鐵所(民間企業所有ダム)
●文化財指定等:土木学会選奨土木遺産
●高さ:44.1m
●延長:189m
●形式:粗石コンクリート(表面布積)重力式ダム

堤体上流面と貯水池



堤体上面遠景

堤体の歩道面
遺産の説明(社会的背景・歴史的・文化的価値など)
 北九州市八幡東区板櫃川上流にある河内堰堤は、官営八幡製鐵所の用水を確保するため、大正8年に工事着工、8年の歳月を費やし昭和 2年3月に竣工しました。当時、貯水量700万トンは、東洋一の規模を誇るダムでした。工事には延べ90万人の人々がたずさわったと言われています。
 堰堤は、前後面 石積みの重力式含石コンクリート造り、工夫を凝らしたデザインは芸術的な価値が高いと讃えられ、注目を集めました。
 専門的には、温度荷重対策として、伸縮継手が堰堤縦断面方向に水平距離22.5mの間隔で6箇所設けられ、7ブロックに区分されているところに特徴があります。また、継手面にはコンクリートブロックが積まれ、その一部に凹部を設け、漏水防止用の銅板が埋め込まれていることもあげられます。同時に他の空隙部には絶縁用塗料が充填されており、80余年を経た現在も、この継手からの漏水は認められていません。
 八幡東区の河内貯水池は北九州市の桜の名所で、近代土木遺産が集中する場所です。ヨーロッパの古城を思わせる石積みのダム堰堤自体に歩みを進めれば、美しい道路橋群「河内5橋」に出会います。また、水路橋及び歩道橋群、亜字池と呼ばれる曝気処理池、附属建屋群、および水路の各設備等、北河内産の石を色々な形で適用し、橋・建物等のデザインに工夫を凝らした、一大野外芸術群を創出しています。


交通アクセス
JR八幡駅から(西鉄バス)田代行き、堰堤前バス停下車。

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