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(きゅう)ちゅうあいずいどう
(旧)仲哀隧道
福岡県香春町
トンネル

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所在地・完成年等 施設の形式・諸元
●所在地:福岡県田川郡香春町大字鏡山 一般道
●完成年:1889年(明治22年)完成
1929年(昭和4年)拡幅
●設計者:不明
●施工者:不明
●管理者:不明
●文化財指定等:(国登録有形文化財)
●延長:432m
●幅員:3.6m→5.0m
●形式:素堀トンネル(煉瓦+石ポータル)

ポータル部全景
遺産の説明(社会的背景・歴史的・文化的価値など)
 仲哀隧道は、明治22年に筑豊地方と京築地方を結ぶ目的で造られた全長432mのトンネルです。赤煉瓦と切石で造られた入口を持ち、昭和4年に幅を 3.6mから5mへと拡げましたが、昭和42年に、その役目を国道201号新仲哀トンネルに譲り、現在は老朽化により通行止めとなっています。
まだ仲哀隧道が通行できた時代、この地を訪れた山頭火は、香春から行橋へ出るに、旧道の呉川眼鏡橋を渡り、ぐねぐねと曲った坂道を登って仲哀隧道を越えたそのとき、「登りつめてトンネルの風」(仲哀洞道)という句を詠んだといいます。
明治22年完成ということもあり、トンネルは素堀りです。また、現在のポータルは昭和4年のもので、帯石が4本並ぶ特徴的なポータルです。金辺隧道との類似性、題額の形も同じであると思われます。ルスチカ粗面石積み迫石が使われ、ポータル壁面はフランス積です。
交通アクセス
 国道201号より入り、香春町と京都郡勝山町の境、すぐ近くに七曲峠あり。

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