一般社団法人 九州地域づくり協会
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かんもんきょう
関門橋
関門自動車道
橋梁

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所在地・完成年等 施設の形式・諸元
●所在地:関門自動車道、山口県、福岡県
●完成年:1973年(昭和48年)
●設計者:日本道路公団
●施工者:石川島播磨重工業、川崎重工業、日本鋼管、日立造船等、16社
●管理者:西日本高速道路株式会社
●文化財指定等:
●形式:鋼3径間ヒンジ補剛トラス吊橋
(直接基礎、ニューマチックケーソン基礎)
I型鋼格子床版
●橋長:1,068m (178.0+712.0+178.0)
●主塔高:133.8m
●路面幅:26m

遺産の説明(社会的背景・歴史的・文化的価値など)
 関門橋は、高速自動車国道・関門自動車道の本州と九州を結ぶ渡海橋で、関門海峡早鞆の瀬戸に架かる吊橋です。関門国道トンネルの交通渋滞解消を目的に計画されたもので、同トンネルのほぼ真上にあります。
約5年の工期と約300億円の事業費をかけて1973年に開通し、竣工当時は若戸大橋を抜いて東洋一の長大吊橋となり、わが国の長大橋建設の先駆的役割を果たしました。
橋下は10ノットを越える東西の潮流が交差し、通過する船舶が一日約700隻に及ぶ日本随一の海運の難所でもあります。
当時の技術を結集して完成したわが国を代表する吊橋で、平行線ケーブルのプレハブストランド工法・補剛桁の逐次剛結法など、世界にも例をみない工法で施工されました。
橋脚の色は工事時の防錆塗装の色とほぼ同じです。当時の法規ではこの橋脚も若戸大橋のように赤白で塗られる予定でしたが、景観環境に配慮してストロボ航空灯を設置する条件で現在の淡いグリーンが許されることになりました。
なおこの区間は、国土開発幹線自動車道の予定路線ではなく、「高速自動車国道法」に基づく政令により指定された高速自動車国道で、中国自動車道でも、九州自動車道でもなく、法定路線名は関門自動車道となっています。
源平の壮絶な戦いが行われた壇の浦、武蔵、小次郎の決闘が行われた巌流島など、この海峡周辺には古くからいろいろな物語があり、橋詰めの下関側、門司側に設置されたパーキングエリアからは関門橋が一望でき、観光名所ともなっています。
交通アクセス
中国自動車道(下関IC)
関門国道トンネル(下関IC)
北九州都市高速道路4号線(春日ランプ)

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※当情報は位置情報のみです。施設へのアクセスが危険な箇所もありますので安全性を確認して下さい。

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