一般社団法人 九州地域づくり協会
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おおがらみていぼう
大溺堤防
佐賀市東与賀町
堤防

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所在地・完成年等 施設の形式・諸元
●所在地:佐賀市東与賀町大字飯盛大搦
●完成年:1867年(明治元年)起工
1871年(明治4年)竣工
●設計者:辻 演年
●施工者:旧鍋島藩主鍋島直大
●管理者:佐賀市
●文化財指定等:土木学会選奨土木遺産
●石積み干拓堤防
●大搦堤防:1,425m
●大搦干拓地(70数ha)
●授産社搦堤防:1,325m
●授産社搦干拓地(66ha)

遺産の説明(社会的背景・歴史的・文化的価値など)
 明治以降の佐賀平野の干拓地開発により設けられた旧東与賀村の石積みの堤防群で、明治前期の有明海沿岸の干拓堤防としては最大規模です。大搦干拓地(西大搦、70数ha)、授産社搦干拓地(東大搦、66ha)の外周に築造され、高潮被害を防いできました。現存する石積み堤防の延長は、大搦堤防:1,425m、授産社搦堤防:1,325mとなっています。
現在も道路や二線堤として機能しており、石積み部分の保存状態は良く、その景観は築造当時の面影を残しています。
明治以降の佐賀平野の開発は、近世に引き続く有明海干潟干拓の継続でした。前代は村受的な小規模な干拓を舫頭(もやーがしら)のもとに搦子(からみこ)が参集して行ったものが殆どでしたが、明治以降次第に大型化し、県または国が干拓事業に当たるようになってきます。大搦堤防は、旧鍋島藩主鍋島直大が事業者となって、搦方役人で干拓の父といわれた辻寅年(東与賀出身、福岡日出麿参議院議員の祖父)が築造に当たりました。この後、沖合いに向けて昭和9年竣工の大授搦(有明干拓第二の規模、313ha)へと展開していっています。
交通アクセス
・JR佐賀駅から車で20分
・佐賀空港から車で約10分

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