一般社団法人 九州地域づくり協会
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ぜんじゃあばし・しあんばし・まんべじまのむめいばし・なかのはし
善左衛門橋 思案橋 万部島の無名橋 中の橋
佐賀市
橋梁

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所在地・完成年等 施設の形式・諸元
●所在地:佐賀市
●完成年:善左衛門橋:1764年(明和元年)、
1900年(明治33年)
思案橋:1890年(明治23年)
万部島の無名橋:(明治末)
中の橋:1901年(明治34年)
●設計者:不明
●施工者:善左衛門橋:宇野善左衛門
●管理者:佐賀市
●文化財指定等:
【善左衛門橋】
●橋長8m、幅員5m、5連 石桁
【思案橋】
●橋長12.8m、幅員4m、5連 石桁
【万部島の無名橋】
●橋長8.5m、幅員4m、3連 石桁
【中の橋】
●橋長8m、幅員5m、4連 石桁
 
中の橋                                  善左衛門橋

 
思案橋                                       

遺産の説明(社会的背景・歴史的・文化的価値など)
 これらの橋は、佐賀市内の石桁橋群の中で栴檀橋に次ぐ代表的なものです。
善左衛門橋は、佐賀市街地の西(多布施一、伊勢、田布施川)にあり、宇野善左衛門(伊勢町)が、頻繁に流失していた土橋に替えて1764年に私財で建設した石橋で、江戸時代は長崎街道の要の一つとなっていました。1900年(明治33年)に改修されましたが、明治式の低い欄干と橋桁の上に渡した橋板の石組が現在も残っています。橋の土台には、直径約40cmの松の丸太が井の字に組まれ、その真中に石柱の橋脚が立てられています。
思案橋は、佐賀市街地の東(柳町、紺屋川)にあり、1890年(明治23年)に太鼓橋で架けられました。昭和41年頃に拡幅、急勾配緩和、低欄干などの改築がなされましたが、昭和58年に明治時代の絵図を参考に復元されました。欄干は擬木材×印型の抜木(ぬきぎ)、束柱(つかばしら)、手すりの笠木(かさぎ)のほか親柱には「思案橋」の名が刻まれています。橋東には下村湖人が育った下村酒造場があるなど、市民になじみが深く、江戸時代には長崎街道の要として重要な役割を果たしていました。
万部島の無名橋は、佐賀城内(水ヶ江一丁目、田布施川)にあり、橋名も竣工年月もない古い石橋で、明治末に架けられたといわれています。万部島という地名は、1505年(永正2年)に造寺家兼(剛忠)が水ヶ江城の鬼門に当たるこの地で国家安泰、万民安楽を祈って法華経一万部の読誦を行ったことに由来しています。
中の橋は、片田江七小路(佐賀城の東にあって東西に平行に並ぶ武家屋敷の総称)のひとつである中ノ橋小路の裏十軒川に1901年(明治34年)に架けられました。小路の東は、町人町である材木町や紺屋町に通じていて、城下町の歴史を感じさせる界隈となっています。 
交通アクセス
・佐賀大和ICより車で約25分
・JR長崎本線佐賀駅から南へ車で約5分
・JR長崎本線佐賀駅より徒歩約20分
・(佐賀)市営バスの護国神社前バス停より徒歩約5分
・護国神社を目標に行けばわかりやすい。護国神社には参拝者用の駐車スペースがある。

Googleマップへリンク(善左衛門橋)

Googleマップへリンク(思案橋)

Googleマップへリンク(万部島の無名橋)

Googleマップへリンク(中の橋)

※当情報は位置情報のみです。施設へのアクセスが危険な箇所もありますので安全性を確認して下さい。

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