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うまんかしら・もものかわ
馬の頭・桃の川水路
伊万里市
樋門・水路

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所在地・完成年等 施設の形式・諸元
●所在地:伊万里市松浦町桃川地区
●完成年:1611年(慶長16年)
1928年(昭和3年)改築
●設計者:成富兵庫茂安、中野神右衛門
●施工者:成富兵庫茂安、中野神右衛門
●管理者:水利組合
●文化財指定等:
●水路(サイフォン)
●サイホン長:約50m

遺産の説明(社会的背景・歴史的・文化的価値など)
 佐賀県北西部を流れる松浦川の上流桃の川にある馬頭と呼ばれるサイフォンは、成富兵庫茂安の設計により慶長16(1611)年につくられました。
桃の川地区は、松浦川より高位置にあり取水できないため、上流部で湾曲する松浦川の地形を利用し、井手(井堰のこと)の位置を対岸上流部に求め、ここから取り入れた水を松浦川の底をサイフォンで立体交差させて導水しました。サイフォンは大小二つが併設され、灌漑面積が異なる二つの集落をそれぞれ受け持っています。
サイフォン部は、昭和3(1928)年にコンクリート管に替えられましたが、それまでは50個ほどの樋をつないだものが長く利用されていました。サイフォン部は、上流立ち上がり部が下流立ち上がり部の2倍の長さになっています。
松浦川本流の川底を樋のパイプでくぐり抜け、対岸に噴出する構造で、その形がU字形をなし、馬の首に似た湾曲をしているので馬頭(うまんかしら)と名づけられたといわれています。
現在も、この湧き出た水が桃の川下分、上原地区70haの美田を潤しており、地区では成富兵庫茂安と中野神右衛門にちなむ祭りが年に1,2回行われています。
交通アクセス
・武雄北方ICから車で約20分
・JR筑肥線もものかわ駅から車で5分
・JR桃川駅から徒歩で約60分
・JR伊万里駅から車で約15分

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