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だいこくいぜき
大黒井堰・堰群
伊万里市
堰堤

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所在地・完成年等 施設の形式・諸元
●所在地:伊万里市川西
松浦川、徳須恵川
●完成年:1595年頃
●設計者:唐津藩主 寺沢志摩守、田代可休
●施工者:唐津藩主 寺沢志摩守、田代可休
●管理者:水利組合
●文化財指定等:
●堰長さ:50m
●堰幅:5m
●堰高:7m

遺産の説明(社会的背景・歴史的・文化的価値など)
 大黒井堰は、松浦川上流の伊万里市川西、松浦川と黒尾岳川の合流地点にあり、1595年に当時の唐津藩主寺沢志摩守(てらさわしまのかみ)が田代可休(たしろかきゅう)に命じて建造した堰です。
土地より河川が低い松浦川には、取水のための井堰が数多く点在していますが、その中でも灌漑用の堰である大黒井堰(だいこくいぜき)は、川幅が70数メートルあり、ここに高さ5メートル以上の石積みの堰を造るという難工事でした。工事中に何度も堰が流されましたが、近くの建福寺に住む僧侶田代可休の進言によって、川の中に中島を作って水流を二分し、一方に導水口を設け、大水の害を避けることで無事に完成に至ったと言われています。着工から実に21年目のことでした。なお、現在でも当時の姿をとどめており、田代可休を供養する碑が大黒井手のわきに建っています。
交通アクセス
・武雄北方ICから車で約25分
・JR伊万里駅から車で約20分
・JR肥前長野駅から徒歩約30分

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