一般社団法人 九州地域づくり協会
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とりのはがさね
鳥羽重ね
嬉野市
堤防

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所在地・完成年等 施設の形式・諸元
●所在地:嬉野市塩田町塩吹
●完成年:1763年(宝歴13年)
●設計者:庄屋 前田伸右衛門
鍋島藩祖 鍋島直澄
●施工者:鍋島藩
●管理者:佐賀県
●文化財指定等:
●堤防(遊水池)
●延長:約2.5km
●堤防切断地:7箇所
●遊水地:7箇所

遺産の説明(社会的背景・歴史的・文化的価値など)
 鳥羽重ね(とりのはがさね)とは、河川の洪水、堤防の決壊による被害を最小限に食い止めるため、塩田川本流の堤防を切断して、濁流を川の湾曲内側の二重堤防の中に導き、その激流を和らげる遊水地のことです。
塩田川は、有明海の満ち潮などその地勢上、古来から頻繁に洪水を引き起こし、多くの被害をもたらした荒れ川でした。
1763年(宝歴13年)に、時の庄屋前田伸右衛門によって堤防が改修され、蛇行している塩田川の右岸、左岸交互に外側の堤防、内側の堤防があたかも鳥の羽を重ねたようになったことから、鳥羽重ねと呼ばれました。遊水地内は、平らな水田で上流から流れてきた泥流は、水が引くとともに肥料分を含んだ土を置き土産としたため、肥沃な良田となりました。
前田伸右衛門は、塩田津に生まれ、教育や土木事業に尽力し、蓮池藩西目の治水の神として名声を博しています。
鳥羽重ねは、塩田川の各地に作られていましたが、河川改修等に伴い現在その遺構が残されているのは、「源蔵地区」の一ヶ所だけとなっています。
交通アクセス
・鹿島市内から車で約30分
・嬉野市役所から車で約5分

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