一般社団法人 九州地域づくり協会
  先人の知恵と工夫を学ぶ土木遺産紹介のページです

トップページです。
県別の地図、リストより探せます。
土木遺産特集
土木遺産関連冊子
関連サイトのリンク集です。
ご意見・問合せはこちらまで。
マリアえんしゅうへんいしだたみ
マリア園横(西側)の坂(ドンドン坂)の石畳,マリア園前の石畳
長崎市

image97

所在地・完成年等 施設の形式・諸元
●所在地:長崎県長崎市南山手 (外国人居留地)
●完成年:1878年以前(明治10年以前)
●設計者:不明
●施工者:不明
●管理者:長崎市
●文化財指定等:
●延長:(マリア園横の石畳) 116.9m.
(マリア園前の石畳) 106m
●幅員:(マリア園横の石畳) 1.7m.
(マリア園前の石畳) 4.1m
●形式:石張り

遺産の説明(社会的背景・歴史的・文化的価値など)
○マリア園横の石畳(ドンドン坂)
雨が降ると流れ落ちる水が下る途中でどんどん早くなることから、こんな名前がついたという。両側の溝がU字状→三角溝→矩形断面の構造で違っているのも水量とスピードを調整するためだそうです。切石布目敷(斜)の石畳の途中には、番地を示す石標柱などがあり、マンホールを敷石の下に埋設する工夫もなされ、昔ながらの居留地の風情が残る貴重な道です。

○マリア園前の石畳
杠葉病院別館からマリア園の端の部分までで、全長約106メートル、幅約4メートルです。この部分の石畳は、明治10年初期の外国人居留地図に現れていますが、この地図では石畳は道路の一部分です。全面石畳になったのは、後の時代とみられます。この石畳は2つの点で重要です。第一は、南山手地区の石畳の敷設の状況を知る手掛りとしてです。南山手の循環道路も石畳であった可能性が強いとみられます。その証拠の一つとして、この部分が石張りであることが挙げられます。第二は、南山手地区を修景して石畳にした場合、街路景観を評価するモデルと考えることができます。南山手地区では、幅員の広い主要な道路が石畳になっている所は、この場所にしか残っていません。

交通アクセス
電停・石橋から徒歩6分 車で長崎自動車道長崎ICを下り、オランダ坂トンネルを抜ける長崎出島道路へ約10分

Googleマップへリンク

※当情報は位置情報のみです。施設へのアクセスが危険な箇所もありますので安全性を確認して下さい。

Copyright (C) 2014 Kyushu Chiikizukuri Kyoukai. All Rights Reserved