一般社団法人 九州地域づくり協会
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さいかいばし
西海橋
佐世保市・西海市
橋梁

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所在地・完成年等 施設の形式・諸元
●所在地:長崎県佐世保市・西海市 国道202号(伊之浦瀬戸)
●完成年:1955(昭和30年)
●設計者:吉田巌(建設省)
●施工者:村上永一(建設省)、横河橋梁
●管理者:長崎県
●文化財指定等:
●橋長:316.3m
●幅員:7.5m
●最大支間:216.0m
●形式:鋼ブレーストアーチ橋

遺産の説明(社会的背景・歴史的・文化的価値など)
  長崎県大村湾口に架けられている西海橋は、日本の長大橋技術の水準を高めるのに大きく貢献し、橋梁史に残る橋です。
西海橋の建設は、昭和の初めに関係22市町村が協議要請したことに始まります。この要望は長崎県のプロジェクトとして関係者が努力を続けた結果、わが国最初の有料道路橋として国の直轄工事とする異例の採択がなされました。日本最先端の技術で建設されたアーチの支間は216mで、当時は東洋一でした。固定アーチとしても世界第3位でした。大村湾の入口に当たるこの場所は水深40m、最大潮流9ノット(時速17km)を超えるため、両岸から張ったケーブルで桁を吊り支えながら順次継ぎ足していくカンチレバーエレクション工法が採用されました。4年の歳月と5億5000万円の巨費を投じ、1955年10月に無事竣工となり、一般への供用開始は1955年11月でした。通行料金は、普通車200円、バス500円、人は10円でした。1970年3月1日からは無料となっています。西海橋は、長崎と佐世保を最短距離で結ぶ要路であるばかりでなく、自然と調和した橋の景観のすばらしさを訪れる人々に与えています。
(長崎大学工学部・高橋 和雄)(出典:「ロマンスを訪ねて~ 九州橋紀行」 (1995年7月 九州橋梁・構造工学研究会 編著 西日本新聞社発行)
交通アクセス
車:長崎市内から約50km(約70分)、佐世保市内から約22Km(約40分)、ハウステンポスから約10Km(約20分)

バス:JR佐世保駅前から西橋橋へ(約40分)、JR長崎駅前から西海橋へ(約65分)

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