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だいいちしらかわきょうりょう
第一白川橋梁                            熊本県南阿蘇村
橋梁

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所在地・完成年等 施設の形式・諸元
●所在地:熊本県南阿蘇村大字立野
       南阿蘇鉄道 白川
●完成年:1928年(昭和3年)
●設計者:鉄道省 大臣官房研究所
●施工者:鉄道省(直轄施工)、大阪汽車
  製造株式會社、鋼材/八幡製鐵所
●管理者:南阿蘇鉄道
●文化財指定等:
●橋長:166.3m、単線
●最大支間:91.44m
●径間:30.48+91.44+30.48m
●形式:鋼スパンドレル・ブレースト・アーチ(2ヒンジ、バランスト、上路)
●下部工(橋台・橋脚):鉄筋コンクリート

全景



鉄道路面

全景

全景
遺産の説明(社会的背景・歴史的・文化的価値など)
  第一白川橋梁は、一級河川白川と黒川が合流した所に架かる南阿蘇鉄道の鉄道橋です。立野駅より1500mの位置にあり、周りはうっそうとした北向山原生林となっています。阿蘇が削り上げた火山岩の渓谷に、赤茶色のアーチ橋が浮かび上がっています。
 昭和2年に架けられたこの橋梁は、日本国有鉄道最初の鋼製アーチ橋であり、水面からレール面までの高さ約62mは本四連絡橋・瀬戸大橋の高さも凌いでおり、同じ九州内の宮崎県高千穂鉄道高千穂橋梁が1972年に完成するまでは日本一の高さを誇っていました。 実際に渓谷に近づいてみると、足場一つ組むスペースが無い程に切り立った絶壁で、その険しさと深さに驚嘆させられます。両側の橋は谷の斜面に組まれた足場の上で架設し、中央部は足場を用いずに、両側から釣竿を伸ばすように跳ね出して行き、中央で閉合しています。この工法は 現在では「張り出し工法」と呼ばれますが、わが国で最初に用いられています。部材はリベットで接合されましたが、その数は3万9986本で、鋼製のデリック・クレーンもここで初めて使われたようです。
 このように第一白川橋梁は残された数少ない戦前の橋梁の中でも鉄道省時代の先駆的な橋でもあります。昭和初期の鉄道省技術陣の意気込みが伝わってくる橋です。
 南阿蘇鉄道には、3~11月の土曜日と日曜日に、トロッコ列車が1日2往復運転しており(春休み、夏休みは毎日)、車窓からは白川の清流などが一望できます。


交通アクセス
車:熊本市内から国道57号経由阿蘇方面へ約40km(約1時間)
JR:豊肥線立野駅で下車、南阿蘇鉄道立野駅と長陽駅の間

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