一般社団法人 九州地域づくり協会
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くわづるのくつわども
桑鶴の轡塘
下益城郡城南町
堤防

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所在地・完成年等 施設の形式・諸元
●所在地:熊本県下益城郡城南町、嘉島町
緑川、御船川
●完成年:慶長年間(1596~1615)
●設計者:加藤清正
●施工者:加藤清正
●管理者:国土交通省
●文化財指定等:
●堤防

遺産の説明(社会的背景・歴史的・文化的価値など)
 轡塘(くつわども)は、加藤清正が多用した肥後の伝統的河川工法のひとつで、河川の合流地点や水あたりの激しい部分に作られた洪水軽減方法で、河道内遊水装置としての役割もはたしています。
桑鶴(くわづる)の轡塘は、緑川と御船川の合流部に築造されたもので、各地の轡塘の中でも大規模なもので本塘と平行した遊水地をもっています。通常時は河川は本塘の中を流れていますが、水かさが増した時には遊水池が水を蓄え、周辺への出水を押さえます。遊水池内には肥沃な土壌が流れ込むため、平常時には生産力の高い水田として利用され、生物の生息に良好な環境となっていました。
熊本県内では、菊池川や他の河川にも築造されていましたが大半が消失しており、比較的保存状態が良いものに桑鶴の轡塘や浜戸川島田地先の轡塘があり、河川工学上からも貴重な遺構として評価されています。
交通アクセス
九州自動車道御船ICから西へ車で5分
熊本バス蓍町橋から徒歩約5分

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※当情報は位置情報のみです。施設へのアクセスが危険な箇所もありますので安全性を確認して下さい。

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