一般社団法人 九州地域づくり協会
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せといしだむ
瀬戸石ダム
球磨郡球磨村
堰堤

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所在地・完成年等 施設の形式・諸元
●所在地:熊本県球磨郡球磨村神瀬
球磨川水系球磨川
●完成年:着手/竣工1956/1958
●設計者:自社設計(電源開発(株))
●施工者:本体施工者 西松建設
●管理者:ダム事業者 電源開発(株)
●文化財指定等:
●型式:重力式コンクリートダム
●堤高:26.5m
●堤頂長:139.4m
●堤体積:25千立方メートル
●流域面積:1629.3K平方メートル
●湛水面積:124ha
●総貯水容量:9930千立方メートル
●有効貯水容量:2230千立方メートル

遺産の説明(社会的背景・歴史的・文化的価値など)
 瀬戸石ダムは、トンネル式では日本最大級の長さの魚道が設けられたダムで、魚道に併設された魚道観察施設「川のとっとっと館」は、3つの観察窓から魚道をのぼる生き物たちを実際に見ることができます。
球磨川は、平成5年に「魚がのぼりやすい川づくり推進モデル事業」のモデル河川に指定され、「検討委員会」等の検討を経て、平成6年に電源開発株式会社の瀬戸石ダムと、下流約9kmにある熊本県の荒瀬ダムが「ダム水環境改善事業」のうち魚道設置事業箇所として採択されました。更に、基本設計・魚類遡上実験・水理模型実験等で検討を行い、魚道の型式として「アイスハーバー型」を採用し、両ダムとも左岸側に設置することになりました。
瀬戸石ダム魚道設置工事は、平成10年に国土交通省九州地方整備局と電源開発株式会社で「基本協定書」を締結した後、平成11年3月に着工し、平成13年度に竣工しました。
現在球磨川では、「魚がのぼりやすい川づくり推進モデル事業」として、河口から上流域まで魚たちが自然に遡上・降下できるようにすることを目的に、瀬戸石ダム魚道の他に新前川堰魚道、球磨川堰魚道、石坂堰魚道などの整備を行っています。
瀬戸石ダム魚道の全長は約430mあり、この長い魚道の3/4に当たる約300mはトンネルや暗渠となっており、暗渠式アイスハーバー型魚道としてはその長さにおいて日本で最大級のものです。
トンネル内の照明設備は、耐水性の光ファイバー照明が取り付けられており、長さ約70mは日本最長となっています。
また、瀬戸石ダム上流左岸には、球磨川流域の間伐材を活用した地上2階建てログハウス風の展示館「川のとっとっと館」が設置されていて、この建物の地下では、魚道を遡上する魚達を観察することができます。
交通アクセス
九州自動車道八代I.C.から南に車で約35分
九州自動車道人吉I.C.から北西に車で約50分
JR肥薩線瀬戸石駅から徒歩約20分
九州産交球泉洞から前徒歩約5分

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※当情報は位置情報のみです。施設へのアクセスが危険な箇所もありますので安全性を確認して下さい。

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