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れいだいきょう
霊台橋
下益城郡美里町
橋梁

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所在地・完成年等 施設の形式・諸元
●所在地:熊本県下益城郡美里町清水・
美里町豊富船津 旧国道218号(緑川)
●完成年:1847年(弘化4年)
●設計者:不明
●施工者:【石工】種山卯助、宇一、丈八
(橋本勘五郎)ら72人
【大工】万助、伴七
●管理者:美里町
●文化財指定等:国指定重要文化財
●石造単アーチ橋(高欄付)
●単アーチ橋として最大級
●橋長:89.9m
●径間:28.4m
●拱矢(こうし):14.2m
●幅:5.4m
●高さ:16.0m

遺産の説明(社会的背景・歴史的・文化的価値など)
 霊台橋は、国道218号のすぐ脇にあり、日本最大の石橋(単一アーチスパン)です。
霊台橋のかかる船津峡は、緑川本流で最大の難所として古来から知られ、元々は渡し舟で両岸を往来していましたが、増水の度に交通が遮断していました。このため木製の橋が架けられましたが、20年ほどの間に何度も流失していました。時の総庄屋篠原善兵衛(ささわら ぜんべえ)が発案・出資をし、肥後の名工と当時から名高かった「種山(現在の八代市東陽町)石工三兄弟(宇助、宇一、丈八)」らと、大工の万助、伴七らが集まり、1847年にこの石橋を造りあげました。わずか10ケ月で完成させたと言われています。
単一アーチの橋としては、明治以前のものでは日本一の大きさを誇る橋で、その石組みの美しさは見事です。
架橋当時の道は、現在と同じように中央部分が緩やかに盛り上がっていました。しかし、1900年(明治33年)の県道開通に伴い、石垣を積み足して水平になり、1966年に隣に鉄橋が架けられるまでバスやトラックも通っていました。翌1967年には国の重要文化財に指定されました。その後、ゆがみもあったため、半ば解体され、昔の姿に復元されました。長年のバスやトラックの通行にも、石組みにはゆがみやずれは見られず、多くの年月を経た今も半円の華麗なアーチを保っています。
霊台橋の周辺は霊台公園として整備されていて、水辺まで降りられるようになっています。
美里町には、40を超える石橋が残っており、その保存整備が図られています。
交通アクセス
九州自動車道松橋ICから車で約40分
熊本市の熊本交通センターから熊本バス浜町行きで約1時間20分、霊台橋バス停下車。

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※当情報は位置情報のみです。施設へのアクセスが危険な箇所もありますので安全性を確認して下さい。

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