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つなぎちょうはんがんめがねばし
津奈木重盤岩眼鏡橋
津奈木町
橋梁

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所在地・完成年等 施設の形式・諸元
●所在地:熊本県津奈木町大字岩城
●完成年:1849年(嘉永2年)
●設計者:岩永三平
●施工者:岩永三平
●管理者:津奈木町
●文化財指定等:熊本県指定文化財
●一連の石造アーチ
●橋長:18m
●橋幅:4.5m
●径間:17m
●拱矢(こうし):5.7m

遺産の説明(社会的背景・歴史的・文化的価値など)
 1849年(嘉永2年)に津奈木総庄屋江籐三郎左衛門為経の尽力で架けられた一連の石造アーチ橋です。この橋の北側にそびえる岩山「重盤岩(ちょうはんがん)」にちなみ津奈木重盤岩眼鏡橋と呼ばれています。
石工は岩永三五郎の弟三平です。高さの割りに径間が長いので実に優美に見えます。輪石が大きく湾曲しており、欄干の狭間石にはとっくりや盃といった面白い彫り物が見られます。この石橋が架かっている道は旧薩摩街道であり、西郷隆盛や坂本竜馬も通ったであろう石橋です。現在でも情緒ある歴史的雰囲気を残しながら、地元の小学生の通学路や住民の通路として利用されています。
石工三平は岩永三五郎とともに薩摩藩に招かれて、甲突川の西田橋や武之橋など数多くの名橋を手がけています。しかし、橋が完成すると秘密保持のために石工を永送り(暗殺)するという噂が流れ、三五郎は、いろいろな口実で石工たちを藩外に逃れさせました。三平は、途中で追っ手に襲われ瀕死の重傷を負いましたが、津奈木の人々によって手厚く看護され、その恩返しに自分が持っている技術を人々のために生かそうと、この眼鏡橋を架けたと伝えられています。
交通アクセス
南九州自動車道田浦ICから南へ車で30分
肥薩オレンジ鉄道「つなき駅」から北へ徒歩で10分
定期バスで、八代から60分、水俣から20分程度
九州産交バスつなぎ温泉前から徒歩約5分
JR鹿児島本線津奈木駅から徒歩10~15分

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