一般社団法人 九州地域づくり協会
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ほんどぎおんばし
本渡祇園橋
天草市
橋梁

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所在地・完成年等 施設の形式・諸元
●所在地:天草市船之尾町
●完成年:1832年(天保3年)
●設計者:【発起人】町山口村の庄屋大谷健之助
【世話人】三人の商人
【棟梁】石屋辰右衛門(下浦村(本渡市
下浦町))
●施工者:【発起人】町山口村の庄屋大谷健之助
【世話人】三人の商人
【棟梁】石屋辰右衛門(下浦村(本渡市
下浦町))
●管理者:天草市
●文化財指定等:国指定重要文化財
●多脚式アーチ型石橋
●橋長:28.6m
●橋幅:3.35m

遺産の説明(社会的背景・歴史的・文化的価値など)
 1832年(天保3年)に建造された多脚式アーチ型石橋で、45脚の角柱によって支えられている全国的にも珍しい造りです。橋の規模は、橋長28.6m、幅員3.3mで、70~80cmほどの反りがとられています。10径間よりなり、石柱の上に梁を乗せ、その上に約30cm角の角材10本を橋軸方向に並べて路面を作っていて、桁橋というより板橋と同じ簡易な構造になっています。正式な橋名はついていませんが、横の左岸側に祇園社が祀られていることから通称祇園橋と呼ばれ、国指定重要文化財となっています。
この場所は本渡から西、北方面への往還にあたり、以前から土橋が架けられていましたが、しばしば流失したため、石橋が計画されたと考えられています。町山口村の庄屋大谷健之助が発起人になり、三人の商人を世話人として事業が進められ、下浦村(本渡市下浦町)の石屋辰右衛門を棟梁にして完成されました。石材は下浦に産する砂岩で、加工しやすいため墓石や鳥居などに広く利用されています。祇園橋がアーチ橋ではなく、桁橋とされた理由としては、架橋地が河口部の比較的平らな場所であり、アーチ橋ではかえって河積の阻害が大きくなることと、近くで桁橋に適した棒状の石材が得られたことが考えられます。
また、天草市(旧:本渡市)には昔の石橋も多く残っており、主なものには、楠浦眼鏡橋、志安橋、施無畏橋(せむいばし)、市ノ瀬橋などがあります。
交通アクセス
九州自動車道松橋ICから西へ車で1時間40分
熊本港から高速船で60分
熊本空港から定期バス2.5時間
産交バス中央新町から徒歩約5分

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※当情報は位置情報のみです。施設へのアクセスが危険な箇所もありますので安全性を確認して下さい。

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