一般社団法人 九州地域づくり協会
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おとなしいろじゅうにごうぶんすい
音無井路十二号分水
竹田市
樋門・水路

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所在地・完成年等 施設の形式・諸元
●所在地:大分県竹田市大字九重野百木
●完成年:1934年(昭和9年)
●設計者:横山甚助(計画着手)
●施工者:不明
●管理者:音無井路土地改良区
●文化財指定等:
●貯水量:毎秒0.7立方メートル(0.7立方メートル/s)
●形式:分水施設

遺産の説明(社会的背景・歴史的・文化的価値など)
  百木集落に水を引く計画は、元禄6年(1693年)に発案されています。1715年に始まった開削は豪雨災害で頓挫し、工事責任者の引責切腹という悲劇を招くに至っていますが、明治期にその遺志を継いで導水路が完成し、その完成と同時に三つの幹線水路への配水量を巡って、地区農民の争いが絶えないようになり、互いに反目する日々が続きました。
そこで、水を平等に分配するための施設として円形水路が考えられました。2kmの井路を通って来た水は、サィフォンの原理で円形水槽の中央から勢いよく湧き出ます。これを円形水槽の20ヶ所ある分水窓から決められた割合で三つの幹線用水路に落とし、水を公平に分配します。水量の多少に関係なく分配量は変わらず、昭和9年(1934年)の完成、昭和59年(1984年)の改修を経て、今も地元の人々に大切に使われています。
交通アクセス
県道8号線を荻町方面へ進み、宮砥(みやど)小学校から約5km行くとトンネルの手前右側

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※当情報は位置情報のみです。施設へのアクセスが危険な箇所もありますので安全性を確認して下さい。

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