一般社団法人 九州地域づくり協会
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いわどばし
岩戸橋
竹田市
橋梁

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所在地・完成年等 施設の形式・諸元
●所在地:大分県竹田市萩町
●完成年:1849年(嘉永2年)
●設計者:庄屋 垣田角次郎
●施工者:(石工)久米蔵、後藤桧五郎
●管理者:竹田市
●文化財指定等:大分県指定有形文化財
●橋長:28.2m
●橋幅:4.4m
●支間:17.4m(1連)
●拱矢:8.9m
●形式:石アーチ

遺産の説明(社会的背景・歴史的・文化的価値など)
 竹田市荻町の町はずれには、大分県指定文化財としては、最初の石造アーチ「岩戸橋」(嘉永2年、1849年)が架かっています。橋長28.2m、径間27.4m、壁石は乱積みの素朴な石積みです。
この道はかつては、「南郷路」と呼ばれ、岡城から肥後領南郷方面および延岡領高千穂へ通ずる要路でした。大野川の支流山崎川が外輪山の台地を深く浸食し、文字通り”岩の戸”のように険しい地形にあった岩戸橋が架けられる前は、現在の鋼橋の下あたりに転石を利用して石垣を築き、それに丸太木を渡して土橋を架けて通行していました。しかし、台風や大雨の度に橋は流されることが多かったようです。
江戸時代も後半に入ると、長崎で発達した石橋の技術が肥後を経て豊後に流入して来ました。その頃村民は岡藩に架橋を申請し工事に着手、2ヵ年の歳月を費やして完成したのです。
その後、人々の安全な通行ははもちろん、陸の孤島旧柏原村(現竹田市)にも車馬の通行が可能になり、農林産物の積出しや、生活物資の搬入など、経済的、文化的にどれほど貢献したか計り知れないものがありました。
交通アクセス
県道135号線高森竹田線を竹田市荻町方面へ進み、荻郵便局をJAの方へ500mほど進みます。

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