一般社団法人 九州地域づくり協会
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かわはらそのせき
川原園堰
                                  鹿屋市串良町
堰堤

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所在地・完成年等 施設の形式・諸元
●所在地:鹿児島県鹿屋市串良町細山田地内 一級河川肝属川水系 串良川
●完成年:1638年(寛永15年)石造堰築造、1902年(明治35年)改築(記念碑)
●設計者:不明
●施工者:土地改良区
●管理者:土地改良区
●文化財指定等:
●延長:43.7m
●串良川有里用水
●形式:丸太、菰等の自然材、
コンクリート土台+マテバシイの丸太と柴束
(有里用水路延長9.4km、灌漑面積270ha、取水量日量16,000立方メートル)

遺産の説明(社会的背景・歴史的・文化的価値など)
  自然の材料を利用した取水施設(堰)である。ほぼ等間隔のコンクリート土台20基の間の上流側に、直径15cmのマテバシイの横丸太を一列に置き、マテバシイの柴束(直径約30cm、長さ約1.8m)約150束を丸太の上流側に密に並べて丸太に立て掛け、その上に菰(コモ)を敷き並べ、堰としている。柴を掛ける作業は稲作の準備に合わせ毎年3月に行われ、秋口には役割を終え、柴も菰も朽ちる。堰をつくる作業は全て手作業で、水を利用する地域の人々が共同で作業を行う。石やコンクリートの固定堰が近代的な堰に改築される昨今、地元の人々の熱意により今も受け継がれている技術は貴重な土木遺産である。
交通アクセス
下中橋バス停より170m。屋合庁(鹿屋バスセンター)から車で30分

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