一般社団法人 九州地域づくり協会
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ながさきていぼう
長崎堤防
鹿児島県薩摩川内市
:完成年(1687年)
江戸 明治 大正 昭和
所在地・完成年等 施設の形式・諸元
●所在地:鹿児島県薩摩川内市高江町
●完成年:1687年(貞享4年)
●設計者:小野仙右衛門
●施工者:小野仙右衛門
●管理者:国土交通省川内川河川事務所
●文化財指定等:土木学会推奨遺産
●全長:640m
●突堤規模:4~18m
●突堤間隔:7~42m
●高さ:3~4m
●仕様:石積み護岸、9連の突堤
遺産の説明(社会的背景・歴史的・文化的価値など)
 川内川の河口から4kmに位置する長崎堤防は、古くから海水や洪水が高江地区の沼沢地に流入し稲作が困難な貧しい地域であった。そこで薩摩藩主の島津光久の命で小野仙右衛門が数千人の人夫を集めて築堤に着手した。工事は軟弱地盤上であり洪水も多発してきわめて難航したと伝えられている。このため、仙右衛門の愛娘の袈裟姫を人柱に工事を成功させた人柱伝説が残されている。結果、貞享4年(1687年)にのこぎり状のきわめて珍しい堤防を築くことに成功し、高江地区は3km2の広大な新田を得ることが出来た。
その後文政11年(1828年)の大洪水で破堤し改修された後、その後にも昭和40年に改修工事が行われているが、仙右衛門の築いた形状はそのまま現代に残されている。
この他、堤防の下流端には仙右衛門が「心」と刻んだ磨崖がある。これは愛娘を失うほどの難工事をやり遂げた悲壮な思いを垣間見ることが出来る。
地域では仙右衛門の功績を称えた小野神社を建立し、いまでも子孫との交流や袈裟姫の名が付いた特産品やものがたりなどで地域活性化が行われている。また、近くには土木遺産in九州に認定している江之口橋もある。
交通アクセス
国道3号川内駅前から県道43号線を西進。小野神社横。

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