最新のブラウザをご使用ください

古いブラウザにてご利用いただいた際に、部分的に機能が制限されたり、また正常にページが表示されない場合がございます。

FUKUOKA 24

奥ヶ谷池・奥ヶ谷川橋梁

福岡県京都郡みやこ町

片側のみの下駄歯構造が
2 基同時に確認できる橋梁

夏草に覆われ並ぶ
2つの鉄道遺産

平成筑豊鉄道田川線の崎山駅を出てすぐさしかかる奥ヶ谷池・奥ヶ谷川橋梁は、2基が少し離れて並ぶ煉瓦橋梁です。
豊州鉄道(現・平成筑豊鉄道)行橋-田川伊田線の開業と同じ、明治28年(1895)の完成で、その後、九州鉄道を経て国有化され、民営化によっていったんJR 九州に引き継がれた後、第3 セクターである平成筑豊鉄道田川線となりました。

奥ヶ谷川橋梁の下駄歯構造(南側)

奥ヶ谷池橋梁を南側から見る

矢筈積みのパラペットと
煉瓦 5層のアーチ環

南側がともに、将来的な複線化のために、煉瓦の積み終わりを歯形状に残した積み方をした下駄歯構造に特徴があります。
奥ヶ谷池橋梁については、アーチ環が5層の煉瓦で、下駄歯構造ではない面のパラペットは、珍しい矢筈(やはず)積み(斜めに積む積み方)となっています。今は草木に覆われていますが、見る角度によって発見多き橋梁です。

DATA

所在地/福岡県京都郡みやこ町 平成筑豊鉄道 田川線

完成年/明治 28年(1895)

管理者/平成筑豊鉄道

<施設の形式・諸元>

煉瓦拱渠(同ポータル)

【奥ヶ谷池橋梁】

橋長/ 9.9m

径間/ 4.57m

【奥ヶ谷川橋梁】

径間/ 6.10m