FUKUOKA 33
倉目川橋・函渠
福岡県筑後市熊野(鹿児島本線)
100 年以上経つ
煉瓦造りの橋梁と函渠
木橋を思わせる
井桁状の橋脚と主桁
倉目川橋は、JR 鹿児島本線の羽犬塚駅と西牟田駅の間、西牟田駅から南1.5km の倉目川にかかっている煉瓦造りの橋梁で、明治24 年(1891)に建設されました。100 年以上経つJR 九州路線の現役の橋梁です。
筑後市を流れる倉目川の上流には、八女市の二重溜池と坂田溜池があり、両側に広がる農地を灌漑しています。
1 世紀の水の流れにも
耐えてきた赤煉瓦造函渠
「函」は四角、「渠」は水の流れる溝を意味し、函渠(かんきょ)とは、箱型の水路のことで、煉瓦5 段積みのアーチ環も見事な倉目川橋の下には、架設時につくられた、煉瓦造水路が残っています。
DATA
所在地/福岡県筑後市熊野 鹿児島本線
完成年/明治 24 年(1891)
管理者/JR九州
<施設の形式・諸元>
橋梁/煉瓦造アーチ
函渠/煉瓦造ボックス