FUKUOKA 46
臼払砂防堰堤
八女市矢部村臼払
八女土木事務所初建設の
美しき砂防堰堤
貴重な戦前の防災工事
10 年で予算は140 倍へ
狭い渓谷の急流を静かに守る「臼払(うすのはらい)砂防堰堤」は、福岡県八女市を流れる矢部川支流の臼払川に造られた砂防堰堤で、八女土木事務所(福岡県)最初の通常砂防工事で建設されたもので、昭和16 年(1941)に完成しました。
当時の事業費は、11,423 円。昭和26 年(1951)に建設された下流の同規模の砂防ダムの事業費は1,523,000 円で、約10 年間で150 倍程度の事業費がかかるようになったことが推察されます。
戦後、防災への意識の高まりが、いかに旺盛だったかを物語る堰堤です。
DATA
所在地/八女市矢部村臼払
完成年/昭和 16 年(2034)
設計者・施工者/福岡県八女土木事務所
管理者/福岡県八女土木事務所
<施設の形式・諸元>
高さ/ 4m
堰堤長/ 24.5m