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KAGOSHIMA 05

(旧)安楽橋

鹿児島県霧島市隼人町嘉例川・牧園町宿窪田

天降川を跨ぐ旧国道
昭和初期のコンクリートアーチ橋

昭和初期の鉄筋コンクリート造と
推測される構造

昭和4 年頃(1929 頃)、旧国道223 号の、隼人町と牧園町境の天降川(あもりがわ)に架橋されたコンクリートアーチ橋で、外観形状は完成当時のままです。
主桁及びリブは鉄筋コンクリート構造と推察され、昭和後期、新安楽橋が架橋されるまで、国道橋としての重要な役割を果たしてきました。

開腹式アーチ

3 つ星、4 つ星の宿を擁する
妙見温泉の橋

天降川は水源が天孫降臨の地とされる霧島山にあることに由来し、橋の周辺には、風情ある4 つ星、3 つ星とされる宿がある隠れ里の妙見温泉があり、両岸の往来を担ってきた橋です。
幾度の洪水にも、開腹式アーチの構造で倒壊、流失を免れてきました。構造的なアーチとは対照的に趣向をこらした欄干。その往年の勇姿を天降川峡谷にしっかりと残しています。

アーチとは対照的な欄干の意匠

DATA

所在地/鹿児島県霧島市隼人町嘉例川・牧園町宿窪田

完成年/昭和 4 年頃(1929 頃)

管理者/霧島市

<施設の形式・諸元>

鉄筋コンクリート開腹式アーチ橋(1 連)

橋長/ 22.5m