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KUMAMOTO 16

姫井橋

熊本県菊池市旭志

隈府村他十一ヶ所
土木教育財産組合が架けた橋

馬車が通る橋の喜びを伝える
別名「馬橋」

姫井橋は、熊本県菊池市合志(ごうし)の合志川に架かる橋で、完成当時、馬車が渡ることができる橋が初めてできたということで、別名「馬橋」の愛称で親しまれています。
完成は大正14 年(1925 )、国内初の鉄筋コンクリート下路式アーチ橋です。施主は隈府村(わいふむら)他十一ヶ所土木教育財産組合で、地域の発展と近代化を願い、架設工事には多くの村民が加勢して完成されたと伝えられています。

斜めに架かる橋

切り出した丸太を
長いまま通すための斜角

珍しい大きなアーチである主構が、高欄も兼ねているのが特徴で、すぐ横に昭和56 年(1981)完成の道路橋がありますが、それと比べてこの姫井橋が川に対して斜めに架かっているのは、道路線形にあわせ、山から切り出した丸太を長い状態のまま通すためでした。
この橋は、新橋に架け替える際に撤去される予定でしたが、地元の要望により保存され、平成22 年(2010)には、国の登録有形文化財に登録されました。今は、歩道橋として親しまれています。

力強い主構

DATA

所在地/熊本県菊池市旭志 県道 合志川

完成年/大正14 年(1925)

施工者/菊池土木教育財産組合

文化財指定等/土木学会選奨土木遺産

<施設の形式・諸元>

RC タイドアーチ(メラン式、下路)

橋長/ 18.0m 径間/ 17.0m