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KUMAMOTO 37

夕葉橋

八代市 (国道3号、球磨川)

長大橋架橋を可能にした
ディビダーク工法の導入初期の橋

九州初の工法による
国道 3 号の架橋

球磨川の名前の由来は定かではありませんが、安永元年(1772)に著された『肥後日誌』には、「木綿葉川(ゆうばがわ)或いは結入川、また夕葉川とも書す。球磨川とも称す」との記され、古の川の名から名付けられた夕葉橋。球磨川にかかる国道3 号の橋で、九州直轄初のディビダーク工法により昭和39 年(1964)に架橋されました。
ディビダーク工法とは、当時の西ドイツの建設会社、ディビダーク社が開発したPC 構造物の施工法とPC 鋼材定着工法の総称です。

橋長は 252.5m

ディビダーク工法を採用した
天草五橋の3、4 号橋

昭和39 年(1964)に完成した夕葉橋は、この工法による国内でも初期の橋梁です。
ワーゲンと呼ばれる架設作業車を使い、長径間のPC 橋を張りだして架設していくディビダーク工法は、橋の下に支保工を組むことなく建設できるため、その後、日本のコンクリート長大橋の建設の主役となりました。以後、コンクリート桁橋としては、昭和41 年(1966)に完成した天草五橋の中の橋(3 号橋)、前島橋(4 号橋)をはじめ、多くの橋梁がこの工法によって建設されています。
夕葉橋は、現在でも幹線道路としての役割を果たしながら、健全で優美な姿を保っています。

天草五橋の前島橋(4 号橋)と中の橋(3 号橋・奥)

DATA

所在地/八代市(国道 3 号、球磨川)

完成年/昭和 39 年(1964)

設計者/旧建設省((株)千代田コンサルタント)

施工者/旧建設省(住友建設(株))

管理者/国土交通省

<施設の形式・諸元>

PC5 径間連続ラーメン箱桁橋

橋長/ 252.5m(43+3×55+43) 幅員/ 11.0m