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KUMAMOTO 43

樅木吊橋

八代市泉町樅木 (一般県道159号線)

富士見橋崩落を乗り越え完成
2 橋が語る松田新之介の志

かつては蔓で編んでいた
あやとり橋

樅木の吊橋(もみぎのつりばし)は、樅木地区の川辺川に架かる木製の2本の親子吊り橋の総称で、親吊り橋は橋長72m、高さ35mのあやとり橋、子吊り橋が、橋長59m、高さ18mのしゃくなげ橋です。
あやとり橋は、最初は蔓(つる)を編んで造っていましたが、昭和49年(1974)に地元の人びとの手で木材搬出用のワイヤーロープにより架け替えられ、昭和63年(1988)には土木学会田中賞を受賞しました。
しゃくなげ橋は、あやとり橋の下流30m に公園を回遊するために造られた、やや小柄な吊橋で、どちらの橋にも地元の杉や栗の木が使われています。近くにはこの親子橋を一望できる展望台もあり、五家荘8ごかのしょう)の観光名所として多くの観光客が訪れています。

あやとり橋(上)としゃくなげ橋

さまざまな吊り橋

山深い五家荘には古くから交通手段として吊橋が発達してきましたが、現在では観光用に様々な吊橋が活躍し、他にも2つの代表的な吊橋があります。
一つは、旧泉村役場の近くにある橋長54m、樅木の吊橋をしのぐ高さ40mにもなる白岩戸公園吊橋。歩道専用の吊橋で、主索、吊索、耐風索の張り方に特徴がある橋です。近くには、よく整備された白岩戸キャンプ場があり、子どもたちも川遊びができます。
もう一つは、長さ41mの久連子(くれこ)吊橋で、久連子古代の里の裏の川をまたぐ吊橋です。床板、高欄に地元産の杉を使用しています。
樅木吊橋の近くには五家荘インフォメーションセンターがあり、四季折々の五家荘の写真パネルなどが展示されています。

五家荘の紅葉と樅木の吊橋

DATA

所在地/八代市泉町樅木(一般県道 159号線)

完成年/【あやとり橋】 昭和 63年(1988)竣工

【しゃくなげ橋】 昭和 64年(1989)竣工

<施設の形式・諸元>

【あやとり橋】

木製吊橋

橋長/ 71.5m

【しゃくなげ橋】

木製吊橋

橋長/ 58.7m