
KUMAMOTO 08
山鹿大橋
山鹿市宗方・南島 国道3号、菊池川
山鹿湯の町へと渡る
176mnの7径間連続ゲルバー橋

大動脈国道3号線
菊池川に架かる176mの橋
山鹿大橋は、九州の大動脈である国道3号、菊池川に架かる7径間連続ゲルバー橋で、現在も幹線道路として機能しています。昭和28年(1953)に完成しました。
橋長は176m。ゲルバー橋とは、慶應3年(1867)にドイツのハインリッヒ・ゲ ルバーによって考案された構造形式で、連続桁橋の中央径間に温度変化による伸縮などを吸収するヒンジ(継ぎ目)を設けることにより、長いスパンに適していたため、欧米で急速に普及した構造を採用しています。

走行中の揺れが特徴のゲルバー橋
山鹿湯のまち 忘りゃりょか
灯籠踊りで迎える玄関口
橋がある山鹿市は、幻想的な灯りで彩る夏の風物詩「山鹿灯籠まつり」で知られています。
和紙と糊だけで作られた山鹿の伝統工芸品、「山鹿灯籠」の起源は、深い霧に行く手を阻まれた第12代景行天皇の巡幸を、山鹿の里人たちが松明を掲げて迎えたことに由来します。室町時代になると紙製の灯籠に姿を変え、金灯籠を頭に掲げた女性が舞い踊る「山鹿灯籠踊り」、そして「千人灯籠踊り」が生まれました。頭に金灯籠を掲げた浴衣姿の女性たちが、ゆったりとした「よへほ節」の調べにのせて優雅に舞い踊ります。
親柱には、地域のシンボルである山鹿灯籠のモニュメントが設置され、橋のたもとでは灯籠踊りを舞う女性のモニュメントが、交通を静かに見守っています。

DATA
所在地/山鹿市宗方・南島 国道3号、菊池川
完成年/昭和28年(1953)
管理者/国土交通省
<施設の形式・諸元>
7径間連続ゲルバーRCT橋
橋長/176.0m
幅員/7.0m
