最新のブラウザをご使用ください

古いブラウザにてご利用いただいた際に、部分的に機能が制限されたり、また正常にページが表示されない場合がございます。

MIYAZAKI 01

高千穂峡四代橋

宮崎県高千穂町

架橋技術の歴史を映す
高千穂峡に架かる4 つのアーチ

大正、昭和、平成
時代を映すアーチ橋の競演

宮崎県最北端の山あいにある高千穂峡は、阿蘇山の火山活動による堆積 物が五ヶ瀬川周辺に流れ込み、長い時を経て侵食され、高さ80 ~ 100m あまりの柱状節理の断崖が約 7km 続く渓谷です。
その深い渓谷には、大正時代の神橋(石の橋)、昭和に竣工した高千穂大 橋(鋼の橋)、平成 15 年(2003)竣工の神都高千穂大橋(コンクリートの 橋)と、それぞれ異なる世代、材料で建造された三つのアーチ橋が架かり、 「三代橋」として親しまれています。
神都高千穂大橋から五ヶ瀬川の水面までの高さは 115m。橋の上から高千 穂峡を見下ろす景色も絶景です。

神橋と高千穂大橋

さまざまな角度から
橋の形状を愛でる名所

この三つの橋に加えて、昭和63 年(1988)12 月に五ヶ瀬川の最も幅の狭いところに架けられた、2 連の模造石橋、槍飛橋があります。
槍飛橋は、昔、高千穂の三田井家落城の際に、城を脱出した家来たちが、ここに逃げてきたとき、橋がないので槍を使って川を飛び越えようとして、槍の柄を手前の岸について飛んだ者は渡り、向こう岸について飛んだ者は川に落ちたとのことから、この名がついたとか。三代橋を眺める絶景スポットで、槍飛橋を加えて「高千穂四代橋」ともいえる風景です。
天岩戸、天安河原など神話の舞台と伝えられる地や神々を祀る神社が数多い神話の里として、年間100 万人以上の観光客が訪れる高千穂で、いろんな角度から橋を眺めつつ、記念撮影を楽しむ観光スポットとなっています。

逆ランガーアーチ橋の神都高千穂大橋

高千穂峡と阿蘇の火砕流によってできた柱状節理

DATA

所在地/宮崎県高千穂町押方~三田井

完成年/【神都高千穂大橋】 平成 15 年(2003)

【高千穂大橋】 昭和 30 年(1955)

【神橋】 石橋/大正時代 現橋/昭和 22 年(1947)

【槍飛橋】 昭和 63 年(1988)

管理者/国土交通省、宮崎県、高千穂町

<施設の形式・諸元>

【神都高千穂大橋】

PC 連続箱桁を有するRC 逆ランガーアーチ橋

橋長/ 300m アーチ支間/ 143m(1 連)

【高千穂大橋】 上路式鋼 2ヒンジアーチ桁橋

橋長/ 96m 支間 80m(1 連)

【神橋】 石アーチ橋

橋長/ 31m

【槍飛橋】 模造石橋