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NAGASAKI 02

福井川橋梁

長崎県佐世保市(北松浦)吉井町

竹筋コンクリート、無筋説もある
昭和モチーフの現役の橋梁

物資厳しい
戦時中に完成した橋梁

福井川橋梁は、佐世保市吉井町の福井川に架かるコンクリート3 連アーチ橋です。
旧国鉄伊万里線(現・松浦鉄道西九州線)の建設に伴い架橋されたもので、戦時中の昭和17 年(1942)に竣工。昭和19 年(1944)4 月13 日の潜竜(現・潜竜ヶ滝)-肥前吉井(現・吉井)間の開業とともに、供用開始されました。

昭和を感じさせる意匠

調査でも判明せず無筋説もあり
謎に包まれたままに

コンクリート造りは、その強度を高めるために中に鉄筋を入れますが、戦時中の物資不足から、鉄筋の代わりに竹を入れて造った「竹筋(ちくきん)の橋」ではないかという説がある橋梁です。当時を知る住民からの証言もあり、また当時、鉄は優先的に軍艦を造るために使われていたため、無筋ではないかという説もあります。平成18 年に(2006)調査も試みられましたが判明せず、謎に包まれた橋梁です。
昭和を感じさせるモチーフの特徴あるデザインと、歳月を経たコンクリートの風合いが周囲の緑に調和し、現在も、第3 セクター松浦鉄道の橋梁として現役で活躍しています。

DATA

所在地/長崎県佐世保市吉井町

完成年/昭和 17 年(1942)

管理者/松浦鉄道

文化財指定等/国登録有形文化財

<施設の形式・諸元>

竹筋コンクリート充腹アーチ

(橋脚部にアーチ型開口部あり)

橋長/ 67.06m

径間/ 20.0m(3 連)