NAGASAKI 07
西川内橋・護岸
長崎県佐世保市小佐々町西川内
空積みの護岸と
石の線が素朴な100 年の石橋
人夫賃1日2 円の時代に
4,630.5 円の工事費
小佐々町の西川内橋は、町唯一の石橋で、大正9年(1920)に架橋されました。川面に映る姿が、円を描くため、太鼓橋とも呼ばれています。
この堤防沿いの道路は、近くに県道が開通する昭和18年頃までは、小佐々町の幹線道路でした。この橋の建設費は、人夫賃が1日2 円、石工が3円の時代に、4,630.5 円であったと地域に伝えられています。
完成当時のままに残る
空積みの護岸
竹田川の護岸は、石積となり、近くまで三面側溝が迫るものの、橋の周辺は両岸に続く空石積みの護岸が完成当時のまま、風雨にも、満潮時の潮にも耐え受け継がれています。
この橋から海側へと行くと、町内の「日本本土最西端の地」、東経129度33分、北緯33度12分に位置する神崎鼻があります。
DATA
所在地/長崎県佐世保市小佐々町西川内 町道(竹田川)
完成年/大正9年(1920)
管理者/佐世保市
<施設の形式・諸元>
石アーチ・空石積
橋長/ 15.5m 幅員/ 3.5m