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OITA 21

万年橋

大分県大分市寒田

秀麗な弧を描く
豊後一ノ宮へと渡る太鼓橋

西寒田神社へと渡る
参道の神橋

万年橋は、西寒田神社(ささむたじんじゃ)へと渡る神橋です。
素朴ながら秀麗な弧を描く石造単アーチ橋で、全長22m、幅3m で11mの径間に対してアーチの高さが3.9m。要石とまわりの環石、高欄の間に壁石がなく、綺麗に接している珍しい構造です。
別名、太鼓橋とも呼ばれています。

別名は太鼓橋

樹齢 450 年のヤマフジ
甘い香りに包まれる石橋

江戸時代末期の文久2 年(1862)、延岡藩寒田村の庄屋、佐藤孝兵衛らが発起し、大野郡柴北村(現・豊後大野市)の石工、2 代目後藤郷兵衛ら20 名によって完成しました。
市指定天然記念物の「ヤマフジ」は類を見ないほどの巨木で、地区の人びとが社殿に供える御酒の酒造所を建てる時に植えたと伝えられています。樹齢450 年とも云われます。
4 月末にはふじ祭りが開かれ、たくさんの人が、辺り一面甘い香りに包まれた万年橋を渡ります。

藤の花と万年橋の石組み

DATA

所在地/大分県大分市寒田

完成年/文久 2 年年(1862)

設計者/寒田村庄屋 佐藤孝兵衛(発起人)

施工者/石工 後藤郷兵衛

管理者/西寒田神社

文化財指定等/大分県指定有形文化財

<施設の形式・諸元>

石アーチ

延長/ 22.0m 幅員/ 3.0m 高さ/ 3.9m