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OITA 28

宮瀬橋

大分県竹田市山手河川公園

800 人の市民石工により
移設復元されためがね橋

水害で撤去となった
鬼を封じた宮砥八幡社の神橋

宮瀬橋は、かっては竹田市から高千穂町への県道の側を流れる、瀬の口川に架かる宮砥八幡社(みやどはちまんしゃ)への表参道でした。山深く、木々生い繁る地は、鬼が出て里人に悪さをするため鬼原と呼ばれていましたが、退除鎮護のために社が建てられ、鬼を封じたという由緒ある神社です。
しかし、平成5 年(1993)の大水害で損傷。流木が引っかかり被害が拡大したために撤去されることとなりました。

扁平なアーチの環石

環石に書き込まれた
市民石工全員の名前

貴重な文化遺産を後世に伝えようと、多数の人々の参画のもと「宮瀬橋の復元を推進する会」が誕生し、市民運動の結果、平成11 年(1999)に、宮砥から稲葉川やすらぎ公園へと移設復元されました。
環石には「市民石工」として参加した約800 名の方々の名前が書き込まれ、後世に引き継がれています。

開山時に寺があったとされる対岸の霊峰、古羅漢の天人橋

DATA

所在地/大分県竹田市 稲葉川やすらぎ公園

完成年/当初 昭和2 年(1927)

移設 平成10 年(1998)

移設/大分県

管理者/竹田市

<施設の形式・諸元>

石アーチ

橋長/ 25.3m 幅員/ 4.0m

支間/ 9.5m(2 連) 拱矢/ 3.0m