OITA 02
キリズシのトンネル
大分県中津市三光上深水~宇佐市赤尾
切り通しの先にある
限界高 2.5m の素掘りのトンネル
小字名にもなった切り通しが
その名の由来
「キリズシ」と言うのは、トンネル周辺の小字名であって、トンネル開通以前にあった切通しが訛ってキリズシとなったものです。
キリズシのある三光村上深水(さんこうむらかみふこうず)は、平成18 年(2006)の合併前は中津市と宇佐市の境界で、日田、耶馬溪方面への分岐点に当り、明治初期の人・馬車道として往来が盛んでした。
キリズシのトンネルは、峠に掘られている切通しの下方約100mの所に位置し、幅員は2.4m、限界高は2.5mもの素掘りのトンネルが80m 続きます。断面は矩形(くけい・それぞれの角が直角である四辺形)で、掘削の苦労を伝えるノミの跡が良く残っています。
DATA
所在地/大分県中津市三光上深水-宇佐市赤尾
人・馬車道
完成年/明治 3 年(1870)
管理者/宇都宮英彦氏(地権者)
<施設の形式・諸元>
素掘り
延長/約 80m 幅員/ 2.4m
限界高/ 2.5m 道路種別/里道
※キリズシのトンネル上方約 100m の位置に切通しがある。