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OITA 03

香々地 新波止地区防波堤

大分県豊後高田市香々地町 (香々地漁港)

修築を繰り返し港を守り続けた
野面の空積防波堤

陸路厳しく
古くから海に開かれた香々地

豊後高田市香々地町(かかぢちょう)は、陸上交通の便が悪く、物資の輸送に至っては海運を利用する以外に方法はありませんでした。
そのため海上交通は早くから開けていました。明治15 年(1882)の大分県統計によると、県下に灯台が3ヶ所設置されていますが、香々地の灯台が最も強力なものであったと記されています。

波浪に耐えながら港を守った
野面積みの防波堤

香々地港は古くからの港で、旧藩時代には藩侯の補助で改修した事もありますが、明治時代になっても度々改修が行われました。
明治24 年(1891)11 月14 日、修築用石材採取決議書が村会において承認されたとの記述が見られますが、香々地漁協の海側の防波堤は、かなり大規模で保存状態が良い野面の空積防波堤です。小規模ながら、新波止地区の舟溜りにも同じ防波堤が残っています。その半分程度はコンクリートで外側を覆った防波堤として修復されて昔の面影はなくなっていますが、ところどころに残る石積みが波浪に耐え、港を守ってきた歴史を感じさせます。

DATA

所在地:大分県豊後高田市香々地町(香々地漁港)

完成年/明治末~大正初

管理者/大分県漁港課

<施設の形式・諸元>

石防波堤

延長 124m