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SAGA 19

湯野田橋

佐賀県嬉野市

国道に架かる石橋で国内最古
交通量もどこ吹く風のアーチ橋

明治21 年の石橋は
現代の橋梁点検でも健全

湯野田橋は、国道34 号にある、日本の国道で現在も使われている最も古い石橋(橋長が15m 以上)です。明治21 年(1888)に完成しました。
施設管理をしている佐賀国道事務所では、5 年に1 度の橋梁点検を行っていますが、130 年経っても健全であることが現代の点検技術でわかっています。

親柱と銘板

精緻な石材と狂いのない耐久性
全国に誇る石橋

石材の角と設計は非常に精緻で、要石から両岸に行くにしたがって石の厚みが増していくという珍しいアーチ環には狂いがなく、その加工の技術の高さもうかがえます。また、橋台(アバット)の部分が「く」の時になっているのが特徴的です。
明治時代には予測もしていなかったような国道の激しい交通量。にもかかわらず狂いのない現役の石橋。当時の確かな技術、耐久性を証明する、全国に誇る橋です。

中心から厚みが増すアーチ環

DATA

所在地/嬉野市嬉野町大字下宿

完成年/明治21 年(1888)

管理者/国土交通省佐賀国道事務所

文化財指定等/平成26 年度推奨土木遺産(土木学会)

<施設の形式・諸元>

単純アーチ橋(石橋)

橋長/ 15.20m 橋幅/ 8.30m