熊本県の土木遺産リスト
No | 土木遺産名称 | 場所 | 見所 |
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熊1 | 岩本橋 | 荒尾市上井出岩本(関川) | 欄干に種々の装飾彫刻があり、特に西側外面の菊花紋の陽刻は有名 |
熊2 | 十番開(旧)堤防 | 玉名市大浜町字末広開地先、 玉名市横島町横島字神崎尻地先 |
400年以上にわたる干拓の歴史を干拓施設群としてみることのできる全国でも稀な干拓遺構であり、学術的にも高く評価されている。 |
熊3 | 末広開(旧)樋門群 | 熊本県玉名市横島町 | 明治20年代の干拓樋門が集中する/1基(2門)を除きアクセス困難。 |
熊4 | 明丑開(旧)堤防 | 熊本県玉名市横島町 | 有海干拓の締切堤防の雰囲気を最もよく伝える。 |
熊5 | 明豊開(旧)堤防、大豊開(旧)堤防 | 熊本県玉名市横島町 | 2km以上にわたって真直ぐ延びる大堤防(コンクリート補修大)。 |
熊6 | 清正刎・石塘 | 玉名市小浜、横島 菊池川、唐人川 |
自然と人工物が美しく調和し、堤防に残るはぜの大木の並木が美しい。 |
熊7 | 高瀬眼鏡橋 | 玉名市高瀬下町(高瀬裏川 | ツタの絡まる石垣と6月の花菖蒲 |
熊8 | 山鹿大橋 | 山鹿市宗方・南島 国道3号、菊池川 |
欄干上の山鹿灯籠 |
熊9 | 菊池川橋梁 | 山鹿市鹿本町梶屋 旧鹿本鉄道菊池川橋梁 |
橋の上、横、下からじっくり観察でき、トラスの構造もよく観察できる。 九州で最も古い記念碑的な鉄橋。 九州鉄道は、ドイツ方式を採用したため開業時にはウニオン社(独)の製品を多く輸入。JR鹿児島本線鳥栖駅のホーム支柱にはウニオン製明治22年のレールが利用されている。 |
熊10 | 湯町橋 | 山鹿市杉 日輪時 | 移設されているので、直接橋の下へ行って輪石を観察することができる。 |
熊11 | 下筌ダム・松原ダム | 下筌ダム:熊本県阿蘇郡小国町 大字黒渕 松原ダム:大分県日田郡大山町 大字西大山 |
2つのダムが同じ河川のすぐ上流・下流に位置する全国的にまれな構成 |
熊12 | (廃)広平橋梁 | 熊本県阿蘇郡小国町大字西里字中尾(駅間 麻生釣駅~北里駅) | 9連の無筋コンクリートアーチは国内最大級。 |
熊13 | (廃)幸野川橋梁 | 熊本県阿蘇郡小国町大字北里字西村 | 橋脚の3連の開口部は福井川橋梁(長崎)とここだけ。 |
熊14 | 立門橋 | 立門橋:菊池市立門 (鉾甲川(柏川)、国道387号脇) |
橋の側面には彫りこみに漆喰をいれた“立門”の文字が残る。 |
熊15 | 永山橋 | 永山橋:菊池市永山 (菊池川、県道阿蘇公園菊池線) |
勘五郎の特徴をよく残している丸型の高欄、擬宝珠柱。 |
熊16 | (廃)姫井橋 | 熊本県菊池市旭志 | 日本初のRC下路アーチ。 |
熊17 | 立野橋梁 | 熊本県南阿蘇村大字立野 | 鉄道用鋼トレッスル鈑桁橋は国内10例、高さ30mを超える大トレッスル。 |
熊18 | 第一白川橋梁 | 熊本県南阿蘇村大字立野、大津町大学外牧 | 建造当時スパンドレル・ブレースト・アーチの最大スパン。 |
熊19 | 鼻ぐり井手 | 熊本県菊池郡菊陽町 曲手~辛川 白川 |
固い岩盤をくりぬいた中を水が渦巻きながら流れる様は圧巻 |
熊20 | 渡鹿堰 | 熊本市渡鹿 白川 |
熊本市の中心部として、環境や景観に配慮しながら管理 |
熊21 | 磐根橋 | 熊本県熊本市内坪井 | 方杖とアーチを組み合わせたユニークな形態/大正期のRCアーチとしては大スパン。 |
熊22 | 桑鶴の轡塘 | 城南町、嘉島町 緑川、御船川 |
加藤清正が多用した肥後の伝統的河川工法の遺構。 |
熊23 | 御船川・八勢眼鏡橋 | 上益城郡御船町大字上野 (御船川、八勢川) |
石橋も正副2橋あり見事であるが、それに続く日向街道の石畳の道も時代を感じさせる。周辺の他の橋等と一体となって公園化されている。 |
熊24 | 二俣橋 | 美里町佐俣 (釈迦院川) |
二俣五橋など美里町の石橋 |
熊25 | 下鶴橋 | 熊本県御船町大字滝尾字下鶴 | 酒杯と徳利の透し彫りなど精巧な石彫/スパン25m超の石アーチ。 |
熊26 | 鵜の瀬堰 | 甲佐町東寒野、上豊内 緑川 |
川を斜めに横切る水の模様が見事である。 |
熊27 | 雄亀滝橋 | 熊本県美里町石野 | 誰にも見られることのない山奥に、ひっそりとたたずみ、水路橋としての役目を果たしている。 |
熊28 | 年禰橋 | 熊本県下益城郡美里町(旧中央町)小筵 | 単純な半円アーチだが背が高く重厚感溢れる/高欄飾り。 |
熊29 | 霊台橋 | 美里町清水・美里町豊富船津 旧国道218号(緑川) |
単アーチの石橋としては国内最大で、姿も優美である。石工の技術の高さを感じてもらいたい。 |
熊30 | 通潤橋 | 山都町長原 (城原川) |
・長さ75.6m、水面から橋上までの高さ21.4m、径間27.9mを計る日本最大の石造水路橋。 ・鞘石垣や鎖石工法など、熊本城の石垣に見られるような堅牢な石の壁は迫力満点。 ・流れを制御する水路構造や、交互に放水し泥を排出するための放水口など見どころ。 |
熊31 | 笹原の石磧 | 上益城郡山都町小笹 (笹原川) |
亀の甲羅に似た石磧、下流の円形分水 |
熊32 | 天門橋 | 宇城市三角、上天草市大矢野 (国道266号、三角の瀬戸) |
天草五橋の中で最大の支間を有する鋼連続トラス橋 |
熊33 | 三角西港 護岸/(旧)三角港 | 熊本県宇城市三角町三角浦 | オランダ人設計者による築港の最善の成功例/石遺構がよく保存/丸みを帯びた石の造形。 |
熊34 | 本渡祇園橋 | 天草市船之尾町 | ・70~80cmほどの反り ・板橋と同じ簡易な構造。石橋は一般にアーチ橋が多いが、桁橋という形でこのように長い橋をかけたことの意義。 ・下浦石は長崎のオランダ坂など坂道の敷石として用いられたもので、滑りにくく歩道に適している。 |
熊35 | 郡築三番町樋門 | 熊本県八代市郡築三番町字参番割 | 10連の石水門=石水門ではわが国の現存最大。アーチ部は3重煉瓦、東面の4段の脚壁が特徴。 |
熊36 | 萩原堤防・遥拝堰 | 八代市古麓町~豊原上町 球磨川 |
加藤清正が球磨川に築いた堤防の遺構。 |
熊37 | 夕葉橋 | 八代市 (国道3号、球磨川) |
ディビダーク工法の初期のPC橋梁で、国直轄では全国初。 |
熊38 | 笠松橋 | 八代市東陽町久木野 (河俣川) |
単一アーチの形がすばらしい。種山石工と呼ばれた石積みの名工を輩出した地にある石橋。地元のために奮闘したであろう職人の心意気が感じられる。 |
熊39 | 瀬戸石ダム | 熊本県球磨郡球磨村神瀬 球磨川水系球磨川 |
国内最大級の魚道が設けられたダム。 展示館からの魚の観察 |
熊40 | 第一球磨川橋梁 | 熊本県八代市坂本村鎌瀬(JR肥薩線、球磨川) | 設計:クーパー、シュナイダー/製作:アメリカンブリッジ社/全体として形態が良く保全。 |
熊41 | (旧)佐敷隧道 | 葦北郡芦北町海浦~葦北郡芦北町白岩日添 | 坑口の装飾デザイン、坑内の煉瓦の積み方。津奈木隧道との煉瓦積みの比較 |
熊42 | (旧)津奈木隧道 | 熊本県葦北郡芦北町 ~ 津奈木町 | 楯状迫石、石と煉瓦の伝統的な使い分け。 |
熊43 | 樅木吊橋 | 八代市泉町樅木 (一般県道159号線) |
竹とロープと木の板で作られた昔ながらの吊り橋。土木学会田中賞を受賞 |
熊44 | 津奈木重盤岩眼鏡橋 | 熊本県津奈木町大字岩城字城 | 高さの割りに径間が長いので優美に見え、輪石が大きく湾曲している。欄干の狭間石にはとっくりや盃といった面白い彫り物が見られる。周辺はよく整備され散策にも適している。 |
熊45 | 第二球磨川橋梁 | 熊本県球磨郡球磨村(JR肥薩線、球磨川) | 設計:クーパー、シュナイダー/製作:アメリカンブリッジ社/全体として形態が良く保全。 |
熊46 | 市房ダム | 熊本県球磨郡水上村大字湯山 河川 球磨川水系球磨川 |
1950年代に建設省が技術の粋をつくした多目的ダム。 水質改善のための大噴水、ダム湖の周りの桜もみどころ。 |
熊47 | 轟水源・轟泉水道 | 熊本県宇土市神馬町 | 現存する日本最古の上水道 |